2025年10月18日(土) 国道16号の歩道、夏を越したら。
8月14日(木)にこのブログで報告した国道16号線の街路樹。今日犬の散歩で通ってみました。草が抜かれ剪定されたサツキツツジがきれいでしたが、夏を越したいま写真のようにサツキツツジは見えません。草が30㎝ほど伸びています。街路樹のモクセイもほとんど枝が伸びていません。これでは街路樹の目的のひとつ、樹冠被覆率の向上に寄与しません。樹冠被覆率とは、ある一定面積の土地に対して、木の枝や葉(樹冠)が上空から見たときに占める面積の割合です。樹冠が地面を覆うことで、都市のヒートアイランド減少を緩和する「緑の日傘」効果をもたらすため、国際的に重視されている指標です。そのため、世界各国の都市では樹冠被覆率を引き上げることに力を注いでいるといわれています。
週間現代の記事によると、「ディズニーランド23個分の樹木」がたった9年間で消滅、杉並区では「約40%減」……「東京23区の猛暑化」に歯止めが効かない「驚愕の背景」、と書かれています。
東京23区を見ると、2022年時点で樹冠被覆率が高いのは、千代田区(16.7%)、渋谷区(14.4%)、港区(12.4%)、文京区(12.3%)が続く。反対に低いのは、墨田区(2.9%)、荒川区(3.2%)、大田区(3.9%)の順となっている。また、江東区、中央区、荒川区を覗く20の区で減少。そのうち杉並区(39.5%減:2013年比)、練馬区(38.2%減)、世田谷区と中野区(34.7%減)の4つの区で大幅な減少が見られた。
この結果は素人にも推測ができるのではないでしょか。樹冠被覆率の高い区は、多くの庭園、公園、神社、寺院などが残っている。また、減少率の高い区は、土地利用の40%以上が住宅用地で占められており、土地の売却が進み、小さな戸建て住宅が増えていった事情があると思われます。
我が福生市においても相続等で屋敷や畑が売られ建売住宅が多く供給されています。特に古い屋敷の建つ土地にはケヤキなどの大木が植えられていましたが、伐採されてしまいます。当地の樹冠被覆率の経過はデータがあるか分かりませんが減少傾向なのではないでしょうか。
新奥多摩街道の電線類の地中化工事で立派な街路樹がみごとに伐採され、未だ新しい街路樹が植えられていません。工事完成時の図には街路樹が植えられているんですがね。まだ看板が立っていると思われますので工事は完了していないのかもしれませんが。
4車線化を目指している五日市街道も完成図には街路樹が描かれています。西多摩建設事務所には完成時に街路樹が植えられることは確認しましたが、私がそれまで生きていられるかどうか?
