2025年6月17日(火) 選挙事務所から見える景色。

梅雨とは言え今日も太陽が眩しく照っています。事務所から外を覗くと、と言ってもマスクされていて下の方しかみえませんが、暑さを逃れて街路樹の木陰で話しをしている人がいました。西口通りの都道の街路樹はアメリカハナミズキで花の咲く時期はきれいです。でも学者の話をきくとハナミズキは街路樹に向かないそうです。なにより樹高が低く木陰が小さいため街路樹の目的を果たせない木なのだそうです。
昨今、街路樹が伸びすぎて枝折れや倒木の被害が報告されています。先の学者の説明では手入れの不十分さ、根の管理不足が原因なのだそうです。温暖化が進む中、街路樹の役割を見直す時期が来ているのではないでしょうか。
樹冠被覆率という言葉をご存じでしょうか。土地の面積に対し、樹冠(樹木の枝葉が茂っている部分)が覆う面積の割合を示す値です。昨年7月に発表された東大の論文によると、東京都区部の樹冠被覆率は2013年が9.2%、2022年が7.3%と減っているとの記事がありました。被覆率を30%まで高めることで、暑さによる死亡者数を40%減らすことができるという医学誌ランセットの論文もあるとも言われています。
市内を走る都道のイチョウの木も冬に枝をバッサリと剪定されています。今、葉が出てきましたが歩道を涼しくするほどの成長は望めません。枝を伸ばすことで夏は涼しいかもしれないけど、秋になると落葉による弊害が直視されます。あれほど剪定する予算があるなら歩道を清掃する予算に回せないのでしょうか。大変でしょうが地域の皆さんで清掃作業を手伝っていただければありがたいのですが、じゃあお前がやれよ、と言われても困ってしまいますけどね。そもそも道路の舗装は黒いので熱を吸収すると思います。歩道もタイル貼りが黒ずんでおり、一部は黒い舗装が施されています。比較はできませんが街路樹の伐採前後で道路付近の温度は随分と違うのではないでしょうか。昼間、歩道を歩く際はご注意の程。